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国や社会のために尽くした方々に贈られる制度に、勲章(くんしょう)や褒章(ほうしょう)があります。
そして勲章や褒章の授与は「日本国憲法第7条」に基づき、内閣の助言と承認により天皇が行う国事行為として実施されています。
しかし長年の功績をたたえる栄えある受章ではありますが、それに伴う細かい着装規定があります。
したがって内示を受けた方々は、どのような服装がよいか分からず戸惑うのではないでしょうか。(注)2016年に栄典制度の見直しが行われ、以前より服装の規定が緩和されています。
たしかに、式に臨んだときに他の方と異なる服装では落ち着かないでしょう。したがって、色留袖の方が大半なのもうなずけます。
けれども、足腰が不自由で着物が着られない方がいらっしゃいます。また着物の締め付け感が苦手な方や、着付けに時間がかかるのを考えて二の足を踏む方もいらっしゃいます。
そこで伝達式と拝謁(はいえつ/天皇陛下にお目どおりをいただくこと)を洋装にしたいと考えていらっしゃる方に、ドレスコード(着装ルール)に沿って正しく装うポイントをお伝えいたします。
「2016年栄典制度の見直しって何?」という方は、叙勲・褒章のドレスコードがゆるくなる?時代にそった栄典制度とは を合わせてご覧ください。
叙勲・褒章の服装として、和装の場合は「色留袖」で洋装の場合は「アフタヌーンドレス」というのが一般的ではないでしょうか。
けれども色留袖は分かるものの、アフタヌーンドレスがどのような洋服なのか分からないという方は多いです。
それは、アフタヌーンドレスの定義が曖昧だからです。ではどのような洋服をアフタヌーンドレスというのでしょうか。
フォーマル売り場では、叙勲の時期になるとお客さまから「アフタヌーンドレスはどれですか」と聞かれることがあります。
「アフタヌーンドレス」といえば、ワンピース型で袖の付いたくるぶしが隠れる丈のドレスをイメージされる方がいるかもしれません。
アフタヌーンドレスはもともとローブモンタント(昼間用の正装として着用される高い立ち襟のドレス)を原型としています。(下イラスト参照)
「平成」から「令和」に代わり、女性皇族の装いを見る機会が増えています。「退位礼正殿の儀」や天皇陛下のご即位をお祝いする「一般参賀」で女性皇族がお召しになられた洋服が「ローブモンタント」です。
しかしフォーマル売り場では、下画像のようなくるぶし丈のドレス(スカート)とジャケットを組み合わせたロングアフタヌーンドレスをお勧めすることが多いです。(こちらはレンタル商品です)(注)現在完売しております
ロングアフタヌーンドレスは、シルクやシルクに似た光沢のある素材で柄は地紋(和服地にみられる織模様の一種)など無地に見えるものが一般的です。
とくにロングドレスとフォーマルジャケットを組み合わせたロングアフタヌーンドレスは、ジャケットでおなか周りを隠すことができるので体型のカバーがしやすいです。
さらに上品で落ち着いた雰囲気になるため、年齢を重ねた方も無理なく着こなすことができます。
けれどもロングアフタヌーンドレスは、おもにシルク素材で作られているため20~30万円と高額です。また種類が少なく、好みのデザインが選びにくいです。
そこでフォーマル売り場では、単品のフォーマルジャケットとロングドレス(スカート)を組合せてお勧めしています。
ロングドレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネートは、選択肢が広がるので好みのスタイルが選びやすいです。(下記イラスト参照)
【ロングカラードレスとフォーマルジャケットのコーディネート】
下画像は、ウンガロソワのジャケットです。(こちらはレンタル商品です)下画像のシルバーグレーロングドレスとコーディネートしてお召しいただけます。
下画像は、ブティックコーランのジャケットです。下画像のシルバーグレーロングドレスとコーディネートしてお召しいただけます。
上のジャケットとセットアップをして、ロングアフタヌーンドレスの代わりとしてお召しいただけます。ドレス丈9号で130センチです。(こちらはレンタル商品です)
下画像は、フォーマルジャケットとロングドレスのセットアップです。(こちらはレンタル商品です/11号のみです)参考までにドレス丈127センチです
【黒のロングドレスとフォーマルジャケットのコーディネート】
下画像はブティックコーランのレースジャケットです。取り外しのできる胸当て付きで、ドレスと合わせる場合は胸当てを取ってお召しいただけます。なおレースも、叙勲の装いに相応しい素材です。
下画像は、「ドレスワールド服創屋」の黒のロングドレスです。このロングドレスは演奏会用と紹介されていますが、フォーマル売り場にあるロングドレスはこのデザインに近いです。
この黒のロングドレスと上画像のようなフォーマルジャケットをセットアップして、アフタヌーンドレスの代わりとして着用します。
こちらのドレス丈は、希望の長さに仕上げてもらえます。なお、フォーマル売り場にあるロングドレスは140センチくらいあります。
下画像は、フォーマルジャケットと黒のロングスカートのセットアップです。(こちらはレンタル商品です/13号サイズのみです)参考までにスカート丈88センチです。
下画像も、フォーマルジャケットと黒のロングスカートのセットアップです。(こちらはレンタル商品です)参考までにスカート丈9号で85.5センチです。
下画像も、フォーマルジャケットと黒のロングスカートのセットアップです(こちらはレンタル商品です)スカート丈81センチです。
叙勲の装いで本人やご主人がモーニングコート着用となれば、まずは上記のような服装をお勧めします。しかし、以前叙勲のお客さまから「ロングドレスを着た人はほとんどいなかった」との声も聞かれました。
したがって「少し抵抗がある」という方は、ミモレ丈(ふくらはぎ丈)のアフタヌーンドレス(セミアフタヌーンドレス)をお勧めします。
ミモレ丈(スカート丈70~75センチくらい/ドレス丈105~110センチくらい)のドレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネートは、アフタヌーンドレスというよりセミアフタヌーンドレスに近いです。
けれども、セミアフタヌーンドレスとアフタヌーンドレスの違いも曖昧です。
下のイラストを見てください。私が書いたイラストで分かりにくいですが、園遊会などで女性皇族がお召しになる洋服をイメージして書いています。その洋服は、アフタヌーンドレス(正礼装)です。
しかし、アフタヌーンドレスとフォーマルスーツ(セミアフタヌーンドレス)の定義も曖昧です。
下画像のフォーマルスーツを例に見てみましょう。こちらのフォーマルスーツは、フラワー柄を織り込んだ格調高いスーツです。参考までにスカート丈は71.5センチです。(こちらはレンタル商品です)
このスーツを、アフタヌーンドレスとするかセミアフタヌーンドレスとするかは曖昧です。
というのも、女性はファッション性を重視する傾向にあるからです。先ほどもお伝えしましたが、平成から令和に改元されこのところ女性皇族の装いを目にする機会が増えました。
そのなかでも、基本のかたちに近いドレスをお召しになる女性皇族とファッション性をとり入れてオシャレにお召しになる女性皇族に分かれていたように思います。
フォーマルのドレスコードは、基本のかたちからファッション性が加わるとカジュアルになり正礼装→準礼装→略礼装とかわります。しかしその境目が徐々に薄れつつあり、正礼装・準礼装・略礼装の礼装区分が曖昧になっています。
ようするに、極端にスカート丈が短いとかカジュアルな素材であるとかでなければ通用するということになります。
【ミモレ丈カラードレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネート】
下画像は、「GHK通販」のシルク混桐生織(群馬県桐生市周辺で作られている織物)ジャガードスーツです。桐生織は、光沢があり高級着物にも使われる素材です。
丸みのあるへちまカラーが上品です。(スカート丈75センチです)黒とシルバーグレーの2色展開ですが、叙勲の装いにはシルバーグレーをお勧めします。
下画像は、「GHK通販」のラッセルレース素材スーツです。こちらのスーツも、黒とグレーの2色展開ですがグレーをお勧めします。(スカート丈78センチです)
【黒のミモレ丈ドレスとフォーマルジャケットのコーディネート】
下画像は、黒のスカートとフリル衿がエレガントなフォーマルジャケットのセットアップです(こちらはレンタル商品です/17号のみ)。
下画像は、黒のミモレ丈ドレスとフリル衿がエレガントなフォーマルジャケットのセットアップです(こちらはレンタル商品です/7号のみ)。
下画像は、黒のミモレ丈のスカート(着丈9号で72センチ)と米沢織のジャケットのセットアップです。(こちらはレンタル商品です)米沢織はフォーマルでよく使われる素材で、光沢があり上品にお召しいただけます。
これまで「叙勲・褒章の服装」として一般的に言われている、「アフタヌーンドレス」についてさまざまな洋服を紹介いたしました。
叙勲や褒章の洋服を選ぶフォーマル売り場のお客さまは、「こんな洋服は着たことが無いから苦手だ」とおっしゃいます。それは、どなたも一緒でしょう。
とくに着たことがない洋服だからこそ、過剰に神経質になる方もいらっしゃいます。けれども女性のフォーマルは、時代と共に変化をしており「装う方の個性を尊重する」傾向が強くなっているように思います。
したがってそれほど神経質になる必要はなく、比較的自由にお召しいただけます。しかし、フォーマルは「T・P・O」を心得た装いが必要なのも確かです。
T・P・Oとは、「時(time)」「所(place)」「場合(occasion)」に応じた服装の使い分けのことをいいます。
プライベートな場では、自分の好きな洋服を着ればよいため誰に気兼ねをする必要もありません。けれども、フォーマルな場では、「マナー」を心得た装いや「常識」のある装いが必要になります。
そこで叙勲・褒章の服装を選ぶときの基準をドレスコードにとらわれず、「自身をよく見せる服」「他人によい印象を与えることができる服」と考えて選ぶと失敗が防げます。
たしかに、自分の体型に合わない服装では「自身をよく見せる服装」とはいえないでしょう。
たとえば、叙勲や褒章の服装は「ロングアフタヌーンドレスが相応しい」といっても、ロングドレスが似合わなければ着る必要はなく、ご自身の似合う着丈の洋服で装えばよいということです。
また、叙勲・褒章には明るい色がよいといっても「ピンク系」のお似合いになる方や「シルバー系」「ネイビー系」のお似合いになる方がいらっしゃいます。
このように自身をよく見せる服装を選ぶには、自分を客観的に見る必要があるため少し難しく考えてしまうかも知れません。
そして着たことがない洋服を着るのが苦手で、思うように試着ができない方もいらっしゃいます。
けれどもハレのお席にフォーマルで装うことは、その場に居合わせるみんなと「楽しい時間を共有できる」ということです。
したがってその場に居合わせた方々に「よい印象を与えることができるか」を意識すれば、場に相応しい装いができるようになります。
限られた方だけに与えられる、名誉な叙勲・褒章の受章です。ここでお伝えしたご自身をよく見せる洋服で、ハレのお席に臨んでいただければ嬉しいです。
大人女性が自分に適したフォーマルウェアを見つけるには、「フォーマルドレス・ワンピ通販サイト」や「レンタルドレス・ワンピ通販サイト」がお勧めです。
カジュアルな服装が主流な近年、「フォーマルウェアにお金をかけたくない」という方が増えてきたからです。
けれども、フォーマルウェアは、相手の気持ちや周りの人々のことを常に配慮して装うことを求められる洋服です。そのことを理解したうえで、自分に適したフォーマルウェアを探すことが大切です。
そこでこのサイトでは、価格以上の価値があるフォーマルウェアを厳選して紹介しています。ぜひあなたらしいフォーマルウェアを見つけてください。