園遊会の装いとフォーマルコートの着こなし

園遊会の装いとフォーマルコートの着こなし

園遊会の装いとフォーマルコートの着こなし

 

天皇・皇后両陛下が主催する催しに、園遊会(えんゆうかい)があります。これは、庭園で開く接待の宴のことで、春と秋の2回、赤坂御苑(あかさかぎょえん)で催されます。

 

園遊会は、メディアが入ることができる宮中の催しなので、その様子を私たちはテレビを通して見ることができます。そのため、園遊会を身近に感じる人は多いです。

 

したがって、招待された芸能人やオリンピックメダリストに対して私たちは、「この人の着物は素敵だ」とか「あの人の装いはマナーに反している」とか、何かと話題にしやすいです。特に2010年春の園遊会では、フィギアスケートの浅田真央さんの装いが話題になりました。

 

では実際には、園遊会でのドレスコード(着装ルール)はどのようなものでしょうか。その前に園遊会の概要を見ていきます。

 

園遊会の概要

広い意味での園遊会はガーデンパーティのことで、19世紀後半にイギリスで行われるようになりました。庭園の美しい時期に、自宅や別荘の庭園、あるいは著名な庭園に多数の客を招き、軽食や音楽などでもてなしたようです。

 

また日本では、1883年大隈重信が立憲改進党結党1周年を祝い早稲田の自邸で開催した「遊園会」が、園遊会のはじまりとされています。

 

赤坂御苑で行われる園遊会ですが、皇太子をはじめ各皇族も列席する催しです。また、招待客に内閣総理大臣、国務大臣はじめ、都道府県の知事・都道府県議会の議長、市町村の首長・議会の議長、各界の著名人、功労者と、その配偶者を含めた約2000名が招かれます。(出典:フリー百科辞典ウィキペディア)

 

園遊会の装い

園遊会での装いは、男性はモーニングコート、紋付羽織袴、制服または背広です。

 

また、女性はデイドレス、白襟紋付(色留袖)又は訪問着です。

 

女性のデイドレスとは、ふつう丈のスーツ、ワンピース、アンサンブルなどのことです。襟元があまり開いておらず、袖も長袖か7分から8分袖の長さです。

 

昼の正装のため、ラメやスパンコールなど光る素材の服や小物は避けます。

 

赤坂御苑で行われる園遊会の主催者は、天皇・皇后両陛下です。そのため、お招きにあずかる著名人やその他の方はゲストの立場です。

 

したがって装いはゲストの正装になるため、天皇・皇后両陛下の装いが正礼装でも、その装いと同じ「格」にする必要はありません。

 

また園遊会は春と秋に催されますが、庭園での宴のためコートが必要になるほど寒い時があります。その場合は、コートの着用が認められるのか気になります。

 

フォーマルコートの着こなし

天皇・皇后両陛下がコートを召されていないのに、「自分たちが着てもいいのか」と判断がつきにくいです。

 

しかし、フォーマルシーンでのコートの着用はみとめられていますので、寒いときは我慢をしないでお召しいただきたいと思います。では、慶事(けいじ)で着用する女性のフォーマルコートとはどのようなものでしょうか。

 

慶事用のフォーマルコートにもドレスコード(着用ルール)があり、昼のコートの装いはシルク素材のドレッシーなデザインが正式になります。

 

しかし、準礼装(セミフォーマル)の装いとして、スポーティーな素材やデザインを避ければ街着兼用でもよいとされています。そのため、素材やデザインを考慮すれば、園遊会は手持ちのコートを着用することも可能です。

 

また、ケープタイプもセミフォーマルとして認められていますので、羽織りものとしてお勧めできます。

 

ただ私個人の意見として、天皇・皇后両陛下がお通りになる前に、コートをすばやく脱いで、軽く手に掛けると、立ち振る舞いが美しいように思います。

 

このように、庭園で行われる園遊会では、雨が降ったり寒かったりと天候に左右されます。したがって、ドレスコードを踏まえたうえで、ゲストの立場としてふさわしい装いで臨みたいものです。


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