フォーマルウェアを装う意味は「相手への思いやり」にある

フォーマルウェアを装う意味は「相手への思いやり」にある

フォーマルウェアを装う意味は「相手への思いやり」にある

 

フォーマルのルールやマナーを学ぶ前に、「装う」という意味を少し考えてみたいと思います。

 

あなたは「衣食住」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、明確な意味をご存知でしょうか。意味を調べると、「着ることと食べることと住むこと。衣服と食物と住居。生活の基本的な要件(出典・三省堂)」とあります。

 

でも、なぜ「衣・食・住」という順番なのでしょう。食べなければ生命を維持できないので、「食」が先にきてもよさそうです。

 

これを調べてみると、明確な意味はよくわからないようです。ただ、地球上に住む全生命体の中で、人間だけに与えられた特権とあります。

 

そう考えると、寒さをしのいで布をまとっていた「着る時代」から、自己表現としてファッションの重要性が求められている「装う時代」まで変化しているのが読み取れます。

 

人の印象は見た目で決まる

自分自身もそうですが、パンツスーツを着れば仕事のできる女性になった気分になります。また、センスのいいアクセサリーを身につければ、オシャレに敏感で感性豊かな女性になれます。

 

それは他人を見るときも同じで、多くの人はその人の装いからさまざまなことを判断します。

 

「誰もわたしのことを見ていないから、何を着ても平気」と言うお客さまはいますが、他人は自分が思っている以上に厳しい目をもっています。そのことを忘れてはいけません。

 

特に公の場での装いを求められているフォーマルウェアにおいてはなおさらです。フォーマルウェアで装う意味は「相手に対する思いやりの洋服」だということを忘れないでください。

 

それを自分自身に置き換えてみるとよくわかります。一生に一度の大切な結婚式に、相手がありあわせの洋服を着てきたら、あなたはどんな気持ちになるでしょう。「いい加減な扱いをされた」とがっかりするのではないでしょうか。だからこそ、思いやりの気持ちをもつことが大切です。

 

また自分自身のセンスを磨くには、他人の目を意識することから始めるとうまくいきます。「相手に好感をもってもらえるか」「自分をよく見せる服か」を客観的に判断します。自分の好き嫌いという基準だけで洋服を選ぶと、自己満足だけで終わってしまうので気を付けましょう。

 

フォーマルシーンで意識すべき3つのポイント

さらに付け加えると、フォーマルシーンでは特にTime(時間)、Place(場所)Occasion(場合)を意識した装いをすることで更に好感度が高くなります。最近ではさまざまな場面で、カジュアル化がすすんでいるので「T(時間)・P(場所)・O(場合)」の概念が薄れつつありますが、「T・P・O」に沿った装いは相手に安心感や信頼性をあたえます。

 

フォーマルウェアは何となくあか抜けない洋服とか、個性的でなくつまらない洋服と思われがちです。確かに無難に片付けられる要素は多いですが、アクセサリーで個性を出すことは十分可能です。

 

また、感性豊かな今の時代に沿った個性的なフォーマルウェアや、流行を意識したフォーマルウェアも増えています。

 

ただ、それが行き過ぎると「フォーマルウェア売り場」と「ふつうの婦人服売り場」の境が曖昧になりかねないという懸念があります。どんな時代であっても、マナーにそった装いをしている女性は、凛として美しいです。だから私は、フォーマルウェアは特別な場所に着ていく「ハレの装い」というコンセプトは崩すべきではないと思います。


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