
卒業式に男性の先生方は「モーニングコート」や「ブラックスーツ」を着用されますので、女性の先生方もフォーマルな装いで参列されます。
女性の先生方の装いは「黒」と決められていることも多く、「ブラックフォーマル」「ベルベット」「黒のワンピース+黒に近いフォーマルジャケット」が定番スタイルとなっています。
なかでもブラックフォーマルは、「ブラックフォーマル=喪服」と考える先生方がいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ほんらい「ブラックフォーマル」は卒業式などセレモニーにも着用できるように開発された洋服です(もちろん「喪服」としてもお召しいただけます)。
そこでこのページでは、卒業式に着る「喪服としても着られるブラックフォーマル」を選ぶときと着こなすときのポイントをお伝えします。
(注)「ベルベット」は、黒の洋服でも弔事に着用できないので注意してください。
なお、「ブラックフォーマルはお葬式の洋服?」と疑問を持たれる方はブラックフォーマルって喪服?卒業式のブラックフォーマル基礎知識も合わせてご覧ください。
ブラックフォーマルを選ぶ際に、「ブラックフォーマルにはセレモニー用とお葬式用があるので、卒業式にはセレモニー用を選びましょう」との記事を見かけることがあります。
ブラックフォーマルは、ほんらい卒業式などセレモニーにも着用できるように開発された洋服で「セレモニー用のブラックフォーマル」が別にあるわけではありません。(注)素材・デザインによって、喪服専用でお召しいただけるブラックフォーマルがあります。
では「喪服」としても「セレモニー用」としても着用できるブラックフォーマルとは、どのような洋服を言うのでしょうか。
フォーマル売り場のブラックフォーマルは、次のようなデザインが一般的です。その中から、セレモニーにも着用できるブラックフォーマルを選びましょう。
【オールシーズン用アンサンブル~中のワンピースは七分袖がベスト】
ブラックフォーマルは、一着を年間通して着用できるオールシーズン用を求める方が大半です。(夏用と冬用とオールシーズン用を揃える方もいらっしゃいます)
オールシーズン用というのは、ワンピース(ブラウスとスカート)を夏のシーズン用として着用、ジャケットを羽織ってそれ以外のシーズン用として着用するアンサンブル(スリーピース)タイプのことです。
下の画像は、ジャケットの襟ぐりまわりをサテンテープで切り替えた「東京ソワール/ベニール」のオールシーズン用ブラックフォーマルアンサンブル(ノーカラージャケット+前開きワンピース)です。
セレモニーホールでお葬式をする場合は、夏でも冷房が効いているためオールシーズン用が重宝します。![]()
下画像は、上画像ブラックフォーマルのジャケットを脱いだスタイルです。ブラックフォーマルは夏ワンピースのみでお召しいただくことが多いため、下画像のような七分袖がお勧めです。![]()
【膝が見えない着丈】
お焼香の場は、お辞儀をしたときに膝の裏側が見えない丈が「立ち振る舞いが美しい」とされています。
下画像は、ペプラムデザインのジャケットがオシャレな「東京ソワール/ユキコキミジマ」のブラックフォーマルアンサンブル(ノーカラージャケット+前開きワンピース)です。ワンピース丈9号で105センチです。
身長が158センチの方なら、ワンピースの丈が100センチ以上あれば立った状態で膝がほぼ隠れます。![]()
このようにブラックフォーマルは、弔事の場できちんとした印象になるように「膝が見えない丈」を選んだり「肘が見えない丈」を選んだりして装います。
【喪服に見えないブラックフォーマル】
最近は、オシャレなブラックフォーマルが揃っています。ブラックフォーマルは、ジャケットの襟のかたちで印象が変わります。
下画像は、ネックラインのタックをデザインポイントにした「東京ソワール/インディヴィ」のブラックフォーマルアンサンブル(ノーカラージャケット+ワンピース)です。
襟ぐりは艶のあるグログランを使用していますので、卒業式などのセレモニーにもお召しいただけます。
上画像の商品は「東京ソワール 楽天市場店」からもお求めいただけます。
下画像は、式典にも安心して着まわせる「東京ソワール」のブラックフォーマルアンサンブル(テーラードカラージャケット+前開きワンピース)です。
ブラックフォーマルは流行のないデザインを好まれる方が多いため、「襟のないデザインのジャケット」が人気です。しかしテーラード襟は、「きちんと感」がでるため卒業式などの式典では安心してお召しいただけます。![]()
お葬式の場ではすべての方が黒い服を着用するので、白っぽい黒は目立ちます。
また、フォーマルならではの高級感を出すため、素材メーカーさんと協力してさまざまな生地が作られています。
【黒の色にこだわる】
黒は染めるのが非常に難しく、ブラックフォーマルを専門に作っているアパレルメーカーは、素材をより黒く見せるため「濃染加工」という特殊な技術を施し、染めの度合いをしらべ、色落ちを防ぐために「堅牢度試験(けんろうどしけん)」を行なっています。
また黒はアイロンの先がすこし当たっただけでも生地が光ったり、縫製のアラが目立ったりと上質なブラックフォーマルを仕上げるのにとても神経を使います。
下画像は、ショールカラージャケットと分量感たっぷりのワンピースがオシャレな「東京ソワール/ランバン ノワール」のブラックフォーマルアンサンブルです。
グログラン(トリアセテート69% ポリエステル31%)という光沢のある素材を使用することにより、黒の色が際立ちます。
トリアセテートはシルクのような微光沢があり、しわにもなりにくいです。また黒の色が際立ち美しいドレープがでるので、高級なブラックフォーマルによく使われます。
(注)弔事に着用する洋服は、「光沢があってはいけない」と勘違いをされる方が見えます。光沢とは、どのようなものをいうのでしょうか。
「真珠」と「ダイヤモンド」を比べると分かりやすいかと思います。真珠は光沢がありますが、ピカピカと光っているわけではありません(微光沢)。「ブラックフォーマル」も真珠と同じです。
高級なブラックフォーマルは、上品な光沢があり弔事の場でも美しさが際立ちます。
【生地にこだわる】
無地が基本のフォーマルですが、織り柄を用いたり光沢のある生地を用いたりして高級感をだしています。(注)ブラックフォーマルの織り柄で、「米沢織」「勝山織」などは和服の喪服をイメージして仕立てられたフォーマルです。
下画像は、深い黒の色と艶感が美しい生地を使用した「東京ソワール/ユキコキミジマ」のブラックフォーマルです。
「レベッカシャイニーハニカム」というトリアセテート・レーヨン混の高級素材を使っています。トリアセテートやレーヨンを混紡することにより、艶感と落ち感がでるため綺麗なシルエットがでます。![]()
【裏地にこだわる】
また裏地にもこだわりがあり、高級なブラックフォーマルはキュプラ(ベンベルグ)裏地を使用しています。
ベンベルグ裏地はすべりがよく軽い着心地で、パチパチとまとわりつくことがありません。そしてムレ感やべたつき感をおさえ、型崩れを防ぐ効果もあります。
(注)近年、お手入れが楽な「ウォッシャブル素材」を使用したフォーマルウェアがたくさんでています。それらは、ポリエステルの裏地が主流です。素材の特徴を知って「機能面」か「着心地」かを選択しましょう。
ブラックフォーマルは、セレモニーに着ることができる洋服です。しかし弔事に着るのが一般的で、卒業式で着たときにそれが「喪服」にみえてしまうようでは困ります。
そこでフォーマル小物を効果的に使ったり、地味に見えないデザインを選んだりして華やかに見える工夫をしましょう。
フォーマルは、小物の使い方で印象が大きく変わります。
【コサージュ】
胸元のコサージュは、必須アイテムです。コサージュは顔の近くにつけるため、選ぶデザインや色によって雰囲気が異なります。
卒業生のお母さまはどちらかといえば小ぶりのコサージュをつけますが、先生方は大振りでシンプルなコサージュがお勧めです。
下画像は、ベロア素材のシックで華やかな「東京ソワール」のコサージュとシフォンとスパンコールボールが華やかな「レリアン」のコサージュです。
なおコサージュは胸より高い位置(肩に近い位置)のお顔寄りに、コサージュの軸を上にしてつけるとバランスよく華やかに見えます(左右どちらにつけていただいても構いませんが、左肩につける方が多いです)。※下画像参照
【ネックレス】
ネックレスも必須アイテムです。パールの一連が上品です。下画像左のネックレス参照(長さ40.5センチ。一般的な長さです)
なお下画像右のネックレスはデザイン性がありカジュアルになりますので、先生方の装いには一連のパールがお勧めです。
【マスク】
コロナウイルスの流行で、マスクは必需品になりました。レースの上品なマスクがあれば安心です。
【ストッキング】
ストッキングの色はベージュです。タイツは、カジュアルになるので避けましょう。
学校によって先生方の卒業式の装いは、「黒」と指定されることもあり一般的に「ブラックフォーマル」か「ベルベット」「黒のスーツ」が定番となっています。
一般的な黒のスーツやセレモニーとして販売されている商品の中には、ワーキングウェアやカジュアルな印象の略式の洋服がおおく見受けられます。
子供たちにとっても人生の節目の大切な卒業式です。ご父兄も、フォーマルスタイルで参列をされます。
先生方が卒業式用としてブラックフォーマルを選ぶ場合は、ブラックフォーマルを専門に扱うお店で選ぶことが大切です。
そのようなブラックフォーマルは、格式高く上品で凛とした雰囲気つくりに最適です。上記でお伝えした内容を踏まえて、卒業式の装いに相応しいブラックフォーマルを選びましょう。

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カジュアルな服装が主流な近年、「フォーマルウェアにお金をかけたくない」という方が増えてきたからです。
けれども、フォーマルウェアは、相手の気持ちや周りの人々のことを常に配慮して装うことを求められる洋服です。そのことを理解したうえで、自分に適したフォーマルウェアを探すことが大切です。
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