結婚式・披露宴80代祖母服は着易さ重視!無理なくオシャレな装い方
フォーマルな装いをする場はさまざまですが、フォーマル売り場で最も需要があるのが結婚式の装いです。
その中でも孫の結婚式に列席する祖母さまの服装を「高齢の母親はどのような服装をすればよいですか?」と、相談に来られる新郎新婦のご両親は多いです。
たしかにご自身の服装は、洋装でも何となくイメージがつくものの「ご高齢の方はどのようなものを着ればよいのか」イメージがつきにくいです。
とくに「足腰が不自由な方」「車いすが必要な方」は、果たして適切な服装があるのか不安になるのではないでしょうか。
そこでこのページでは、ご高齢の祖母さまが安心して着用できるフォーマルな装いについて紹介いたします。
高齢の祖母さまは、結婚式にどのような洋服を着たらよいの?
「結婚式にフォーマルな装いをして欲しいが、果たしてそのような服があるのか?」「フォーマルな装いはかたくるしくて、うちの母は着てくれるだろうか?」とお尋ねになるご両親は不安そうです。
元気で足腰もしっかりした方なら、留袖も選択肢の一つです。しかしほとんどの方が、「少しでも負担を軽くしてあげたい」と和装ではなく洋装を望まれます。
最近は、新郎新婦のお母さまも洋装にされる方が増えています。ましてやご高齢の方が「留袖でなければいけない」というフォーマルのマナーはありません。
またフォーマルのマナーも大切ですが、ご自身が疲れない装いであることも大切です。
そのような理由から、パンツのスタイルもお勧めしています。(注)パンツのスタイルがマナーに沿わないわけではありません。パンツの装いは、礼装区分で準礼装となります。
洋装は、ある程度フォーマルの洋服の知識がないと選びにくいです。ではどこに気をつけて選べばよいのでしょうか。
体型がカバーできる服を選ぶ
下見に来られた新郎新婦のお母さまに「お母さまのサイズはどれくらいですか?」と事前にお聞きすると、「母は○号くらいだと思います」とおっしゃいます。
しかし実際にご本人にお越しいただいたときは、お聞きしたサイズでは入らないことが多いです。
【ゆとりのある洋服を選ぶ】
ご高齢の方は「背中が丸かったり」「腰が曲がっていたり」しているため、肩幅に合わせるとジャケットの前ボタンが留まりません。
最近の洋服は、昔と比べてタイトなラインが多いです。とくに改まった場で着るフォーマルの洋服は、伸縮性のない素材で作られる場合が大半のためゆとりのある洋服を選ぶことが大切です。
ワンサイズ大きいジャケットを選ぶと、アームホールが大きくなり袖がだぶつく場合があります。その場合は、ジャケットの前が全開するデザインを選びインナーを入れて着用するとキレイに着こなせます。
【ネックラインの狭い洋服を選ぶ】
ふくよかな方は問題ないですが、華奢な方はネックラインの開いた洋服が苦手です。
「楽に着たい」と袖のあるワンピースを選ぶ場合は、ネックラインがあき過ぎて「残念ながら諦めなければいけない」ということはよくあります。
その場合は、ジャケットとワンピース(スカート又はパンツ)をコーディネートした装いがお勧めです。
ジャケットは、立ち襟を選んだり襟付きを選んだりすると安心です。
着やすく疲れない服を選ぶ
ご高齢の方は、肩が凝るので重い服が苦手です。お勧めの素材は、レースやシフォンなど軽い素材です。
締め付け感のある素材は、避けましょう。フォーマルジャケットは、肩パッドが入ったしっかりした素材の洋服が多いです。
そのような服は、肩が凝るので避けた方が無難です。ジャケットを選ぶなら柔らかい素材がお勧めです。
安全を重視する
ご高齢の方は、若い方では考えられないような場所で転んだりつまずいたりします。また長時間座った状態でいると、思った以上に身体に負担がかかります。
【ロングスカートは避ける】
長いスカートは裾を引っかけて転ぶ可能性があるためあまりお勧めできません。また、ワイドパンツもひらひらするのであまりお勧めできません。
【ロングネックレスは避ける】
ロングネックレスは引っかけると危険なので避けましょう。
なおイヤリングは顔周りが明るくなるのでお勧めですが、慣れないと頭が痛くなる場合がありますので気を付けてください。
(クリップで挟むタイプは耳の厚みで調整できますが、使いなれないと頭が痛くなる可能性があります)
【椅子に座布団を置く】
車いすを使用する方も、座布団があると便利です(車いすと座布団の間にすべり止めをいれるとよい)。
【履きなれた靴を履く】
ヒールの靴は、必要ありません。履きなれた靴でOKです。
冷え対策をする
室内は、空調が効いて快適な温度になっています。
けれどもご高齢の方は温度調整が十分にできないため、思った以上に「寒い」と訴えることがあります。ひざ掛けを一枚用意すると安心です。
結婚式・披露宴で着る高齢の祖母さまの具体的な服装とは
では、どのような服装が良いか画像で見ていきましょう。
このページでは、ご高齢の方にお勧めの「ジャケットをコーディネートした装い」と「ワンピースの装い」をご紹介いたします。
ジャケットをコーディネートした装い
ジャケットをコーディネートした装いは、ジャケットとボトムを自由に組み合わせることができるので便利です。
また、フォーマル度がアップするためよりきちんと感がでます。
ご高齢の方にお勧めのジャケット
ご高齢の方がフォーマルジャケットを選ぶ場合は、布帛(ふはく/織物)よりレースがお勧めです。また布帛を選ぶ場合は、厚みのあるしっかりした素材ではなく、柔らかい素材を選びましょう。
【レース素材のジャケット】
レース素材は、生地が柔らかいので着やすいです。
下画像は、ブティックコーランのチュールレースジャケットです。チュールレースは、網目をすくって綿や絹、リボンなどで刺繍をするため織地よりやわらかいです。
またネックの後ろがたっているため、首回りが詰まるので首の細い方でもネックラインが気になりません。
下画像のように胸当てを外すと前開きになります。ご高齢の方は、肩幅は狭くお腹周りが大きいです。前が留まらない場合は、胸当てを外してインナーを着用すると良いです。
【格調高い布帛のジャケットスタイル】
レース素材と比較をすると若干堅苦しさを感じるかもしれませんが、シックで上品な装いになります。
下画像は「東京ソワール」のフォーマルジャケットです。胸当て付きのデザインで、胸当てを外すと全開します。着丈が54センチ(9号)あり、パンツと合わせても違和感なくお召しいただけます。
下画像は、フリルカラーが上品な「GHK通販」のシルクウールジャケットです。シルク混合素材ですので、軽くて暖かいです。こちらのジャケットは、黒とグレーの2色展開ですがグレーをお勧めいたします。
【ブラウス感覚でお召しいただけるジャケット】
若干薄手にはなりますが、軽くて柔らかい素材のためブラウス感覚でお召しいただけます。
下画像は、小花柄が上品な「ミセスファッション 織美屋」のブラウスジャケットです。
下画像は、「ミセスファッション 織美屋」のアンサンブル風丹後ちりめんブラウスです。下画像の丹後ちりめんスカートやパンツとセットでお召しいただけます。
丸首ブラウスの上にスタンドカラーのジャケットを羽織ったように見える重ね着風デザインが上品です。
ご高齢の方にお勧めのインナー
ブラウスより、伸縮性のあるインナーを選ぶようにしましょう。色は黒を着用すると、ボトムの黒とつながりスッキリした装いになります。
下画像は、前身ごろのレースが上品な「ブティックコーラン」のオフハイネックフォーマルブラウスです。袖や背中の素材はストレッチ性にすぐれたカット素材を使用しているため、ご高齢の方もストレスなくお召しいただけます。
またこちらのブラウスはゆったりとしたハイネックスタイルで、首回りを隠してくれるので安心してお召しいただけます。
下画像は、カットソーレース素材が美しい「ブティックコーラン」の長袖カットソーです。伸縮性のある長袖のカットソーにカットレースを前身ごろに重ねて仕上げたデザインになっています。
襟の空きが気になる方は、上画像のオフハイネックの方がお勧めです。
ご高齢の方にお勧めのボトム
スカートでもパンツでもお好きなボトムを選んでいただけますが、ワイドパンツやロングスカートは引っかける危険があるため避けた方が無難です。
【フォーマルパンツ】
ご高齢の方は、パンツスタイルを選ばれる方が多いです。
下画像は、「介護ファッション カワトー」のブラックフォーマル総ゴムパンツです。車いすをご使用の方は、総ゴムでストレッチタイプのパンツが便利です。お手持ちのものがあればそれをお使いいただけます。
下画像は、シニア女性に人気のある「母さんの四季」のフォーマルパンツです。股下55㎝・60㎝・65㎝からパンツ丈を選んでいただけます。
下画像は、ウエストが総ゴム仕様で履きやすい「ミセスファッション 織美屋」の丹後ちりめんパンツです。上画像の丹後ちりめんブラウスとセットでお召しいただけます。
下画像は、伸縮性のあるニット素材を使用した「メアリーココ」のフォーマルパンツです。ウエストは総ゴム仕様で、ストレスなくお召しいただけます。
【フォーマルスカート】
ふだんパンツをお召しになる方も、結婚式にスカートを合わせると特別感がでます。
下画像は、ウエストが総ゴム仕様で履きやすい「シニアファッション研究所」のフォーマルスカートです。スカート丈Mサイズで70㎝です。
下画像は、裾切り替えデザインがオシャレな「ミセスファッション 織美屋」の丹後ちりめんスカートです。ウエストは総ゴムで楽にお召しいただけます。スカート丈74㎝です。
ワンピースの装い
袖のあるワンピースは、楽に着られるので人気があります。
(注)ワンピースの装いは、ジャケットスタイルよりカジュアルになります。着やすいのが一番ですので、お気に入りが見つかればそれを優先していただいても問題はありません。ワンピースは、一年通してお召しいただけます。
ネックラインがあき過ぎるデザインは、下着が見えたり貧相に見えたりするので気をつけましょう。
下画像は、丹後ちりめんのアンサンブルです。ちりめん素材をフォーマルシーンでお召しいただく場合、若干カジュアルになりますがご高齢の方なら問題なくお召しいただけます。
下画像はAラインのワンピースで、お腹まわりが気になる方や腰の曲がった方でもきれいに着用できます。生地が軽いので、長時間着用しても疲れません。(こちらはレンタル商品です)
下画像は、上下セパレートタイプのドレスです。プリーツ加工が施してあるため、動きやすく楽にお召しいただけます。ウエストはゴム仕様です。(こちらはレンタル商品です)
フォーマル小物の合わせ方
ご高齢の方に「フォーマル小物は必要ないのでは」と思われがちですが、ネックレスやコサージュを合わせて差し上げると華やかになってとても喜ばれます。
ネックレス
ネックレスは、ロングタイプより首に添うタイプがお勧めです。肩が凝るので軽い素材のものを選びましょう。色は、白や乳白色がお勧めです。
下画像は、キラキラと輝くロンデル入りの「東京ソワール」二連ネックレスです。
ネックレスは一連でも二連でもよいですが、二連パールは首元が空きすぎるときにカバーできるので便利です。
下画像は、コットンパールとシルバーのビーズを組み合わせた「スタンダードセンス」のコットンパールネックレスです。軽い素材で、首に負担がかかりません。
コサージュ
ご高齢の方も、コサージュはつけた方が良いです。顔が明るくなるのでお勧めです。明るい色を選びましょう。
下画像は、動くたびに揺れるパールが上品な「東京ソワール」のコサージュです。コサージュは、右下画像のように高い位置に付けます。
下画像は、「東京ソワール」の卒・入学にお勧めのセレモニーコサージュです。
結婚式は、ボリュームのある大きいコサージュを合わせる方が多いです。しかしご高齢の方は、少し抵抗があるようです。
その場合は、セレモニーで付けるような小さいコサージュですと抵抗なくお付けいただけます。
フォーマルバッグ
車いすの方は無理に持つ必要はありませんが、フォーマルバッグを持つだけでフォーマル度がアップします。
下画像は、サテン地にストーンビジューをあしらった「東京ソワール」のフォーマルバッグです。
結婚式・披露宴に参列するご高齢祖母さまの洋服は「一緒に楽しく」選ぶのがベスト!
上記で、さまざまなフォーマルの装いを紹介いたしました。これらは、カジュアルになりすぎず安心してお召しいただける洋服です。
私がフォーマルの洋服選びをお手伝いする場でも、ご高齢の方はとても嬉しそうに洋服を選ばれます。
けれどもご高齢の方にフォーマル売場で試着をして頂くのは大変で、下見に来られたご両親は「自宅で選べればいいのに」とおっしゃいます。
たしかに、希望としてはご自宅でお気に入りの洋服を選んで差し上げたいところでしょう。しかし通販サイトでは、それが叶います。
お気に入りの商品が見つかったら、お店の方に遠慮なく問い合わせることも大切です。
介護の必要な方は、上記で紹介した洋服も思うようにお召しいただけないかもしれません。その場合はパールのネックレスとコサージュを合わせるだけでフォーマルっぽくなります。
いつもよりちょっとオシャレをするだけで、気分が華やぎ元気がでます。お孫さんの結婚式を楽しみにしている祖母さまと、ぜひ一緒にご自宅で洋服選びをして見てください。
大人女性が自分に適したフォーマルウェアを見つけるには、「フォーマルドレス・ワンピ通販サイト」や「レンタルドレス・ワンピ通販サイト」がお勧めです。
カジュアルな服装が主流な近年、「フォーマルウェアにお金をかけたくない」という方が増えてきたからです。
けれども、フォーマルウェアは、相手の気持ちや周りの人々のことを常に配慮して装うことを求められる洋服です。そのことを理解したうえで、自分に適したフォーマルウェアを探すことが大切です。
そこでこのサイトでは、価格以上の価値があるフォーマルウェアを厳選して紹介しています。ぜひあなたらしいフォーマルウェアを見つけてください。