【2024年秋版】叙勲・褒章の服装~洋装のフォーマルをドレスコードに沿って正しく着こなす方法

 

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国や社会のために尽くした方々に贈られる制度に、勲章(くんしょう)や褒章(ほうしょう)があります。勲章や褒章の授与は「日本国憲法第7条」に基づき、内閣の助言と承認により天皇が行う国事行為として実施されています。

 

長年の功績をたたえる栄えある受章ではありますが、それに伴う細かい着装規定があります。内示を受けた方々は、どのような服装がよいか分からず戸惑うのではないでしょうか。(注)2016年に栄典制度の見直しが行われ、以前より服装の規定が緩和されています

 

「2016年栄典制度の見直しって何?」という方は、叙勲・褒章のドレスコードがゆるくなる?時代にそった栄典制度とは を合わせてご覧ください。

 

たしかに、式に臨んだときに他の方と異なる服装では落ち着かないでしょう。洋装は服装の基準が曖昧なため、色留袖の方が大半なのもうなずけます。

 

しかし、「足腰が不自由で着物が着られない方」「着物の締め付け感が苦手な方」「着付けに時間がかかるのを考えて二の足を踏む方」もいらっしゃいます。

 

そこで伝達式と拝謁(はいえつ/天皇陛下にお目どおりをいただくこと)を洋装にしたいと考えていらっしゃる方に、ドレスコード(着装ルール)に沿って正しく装うポイントをお伝えいたします。

 

叙勲・褒章の服装でよく聞かれるアフタヌーンドレスとはどんな服装?

叙勲・褒章の服装として、和装の場合は「色留袖」で洋装の場合は「アフタヌーンドレス」というのが一般的ではないでしょうか。色留袖は分かるものの、アフタヌーンドレスがどのような洋服なのか分からないという方は多いです。

 

それは、アフタヌーンドレスの定義が曖昧だからです。では、どのような洋服をアフタヌーンドレスというのでしょうか。

 

アフタヌーンドレス(正礼装)基本のかたち

フォーマル売り場では、叙勲の時期になるとお客さまから「アフタヌーンドレスはどれですか」と聞かれることがあります。

 

「アフタヌーンドレス」といえば、皇室の方がお召しになるワンピース型で袖の付いたくるぶしが隠れる丈のドレスをイメージされる方がいるかもしれません。アフタヌーンドレスは、もともとローブモンタント(昼間用の正装として着用される高い立ち襟のドレス)を原型としています。(下イラスト参照)

 

「平成」から「令和」に代わり、女性皇族の装いを見る機会が増えました。「退位礼正殿の儀」や天皇陛下のご即位をお祝いする「一般参賀」で女性皇族がお召しになられた洋服が「ローブモンタント」です。

 

 

 

しかしフォーマル売り場では、下画像のようなくるぶし丈のドレス(スカート)とジャケットを組み合わせたロングアフタヌーンドレスをお勧めすることが多いです。(下イラスト参照)

 

 

ロングアフタヌーンドレスは、シルクやシルクに似た光沢のある素材で柄は地紋(和服地にみられる織模様の一種)など無地に見えるものが一般的です。

 

ロングドレスとフォーマルジャケットを組み合わせたロングアフタヌーンドレスは、ジャケットでおなか周りを隠すことができるので体型のカバーがしやすいです。さらに上品で落ち着いた雰囲気になるため、年齢を重ねた方も無理なく着こなすことができます。

 

しかし、アフタヌーンドレスをお召しになられる方はごくわずかです。

 

アフタヌーンドレスを取り入れるのが難しい理由

ロングアフタヌーンドレスは、大手百貨店のフォーマル売り場でお求め頂けます。シルク素材で作られることが多いため20~30万円と高額で、種類が少なく好みのデザインが選びにくいです。

 

また、ロングドレスを着用する機会は限られています。ロングアフタヌーンドレスのように完成された洋服は、後々着回すことも難しいです。

 

そこでフォーマル売り場では、単品のフォーマルジャケットとロングドレス(スカート)を組合せてお勧めしています。

 

アフタヌーンドレスじゃなくても大丈夫?

結論から申し上げれば、アフタヌーンドレスにこだわる必要は全くありません。

 

日本はもともと男性中心の社会で、女性はフォーマルの場にでることがあまりありませんでした。そのため「叙勲・褒章の服装マナー」も、幅が広く自由度が高いです。

 

叙勲・褒章の服装~ドレスコードに沿った洋装の具体例

では、どのような服装が良いのでしょうか。ここでは、ドレスコードに沿った洋装の具体例をお伝え致します。

 

ロングドレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネートをアフタヌーンドレスとして着る

ロングドレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネートは、選択肢が広がるので好みのスタイルが選びやすいです。(下記イラスト参照)

 

 

ロングカラードレスとフォーマルジャケットのコーディネート

下画像は、「Igin Zibeline(イギン ジブリーヌ)シャンタン光沢ロング紺ドレスセット (ドレス・ジャケット・ネックレス)(M)です(こちらはレンタル商品です)。ドレス丈138.0㎝です

 

下画像は、「Yukiko Kimijima(ユキコ キミジマ)/東京ソワール」フリルカラー×ジャガード織りネイビードレスセット(ドレス・ボレロ・ネックレス) (M〜L)です(こちらはレンタル商品です)。ドレス丈125.0㎝です

 

黒のロングドレス(ロングスカート)とフォーマルジャケットのコーディネート

下画像は、「Yukiko Kimijima (ユキコキミジマ)/東京ソワール)」スタンドフリルカラーのフォーマルジャケットです。

 

下画像は、「Apploberry(アプロベリー)/東京ソワール」くるぶし丈のロングスカートです(スカート丈9号サイズで87.0㎝です)。上画像のジャケットとコーディネートしてロングアフタヌーンドレスの代わりとしてお召し頂けます。

 

下画像は、「ブランドフォーマルセレクトストア」結婚式など祝のシーンにぴったりな、シルバー色スタンド衿デザインのお洒落な桂由美のカラーフォーマルジャケット+ロングスカートセットです。スカート丈87.0㎝です。

 

下画像は、「ブティックコーラン」【ジャケットスカートのサイズを選べます】留袖や和服の代わりになる格式あるスーツです(ロングスカート丈9号で87.0㎝ フレアスカート9号で81.0㎝です)

 

叙勲の装いで本人やご主人がモーニングコート着用となれば、まずは上記のような服装をお勧めします。しかし、以前叙勲のお客さまから「ロングドレスを着た人はほとんどいなかった」との声も聞かれました。

 

「少し抵抗がある」という方は、ミモレ丈(ふくらはぎ丈)のセミアフタヌーンドレスをお勧め致します。

 

ミモレ丈ドレスとフォーマルジャケットのコーディネートをアフタヌーンドレスの代わりとして着る

ミモレ丈(スカート丈70~75センチくらい/ドレス丈105~110センチくらい)のドレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネートは、アフタヌーンドレスというよりセミアフタヌーンドレスに近いです。

 

けれども、セミアフタヌーンドレスとアフタヌーンドレスの違いも曖昧です。

 

下のアフタヌードレス(正礼装)のイラストをご覧ください。私が書いたイラストで分かりにくいですが、園遊会などで女性皇族がお召しになる洋服をイメージして書いています。

 

 

しかし、アフタヌーンドレスとフォーマルスーツ(セミアフタヌーンドレス)の定義も曖昧です。下画像のフォーマルスーツを例に見てみましょう。

 

下画像は、織物の産地桐生で織られた花モチーフの膨れジャカードで仕上げた「レリアン」一枚着スーツ【セレモニー】です(スカート丈11号サイズで67.0㎝です)。このスーツを、アフタヌーンドレスとするかセミアフタヌーンドレスとするかは曖昧です。

 

というのも、女性はファッション性を重視する傾向にあるからです。先ほどもお伝えしましたが、平成から令和に改元されこのところ女性皇族の装いを目にする機会が増えました。

 

そのなかでも、基本のかたちに近いドレスをお召しになる女性皇族とファッション性をとり入れてオシャレにお召しになる女性皇族に分かれていたように思います。

 

フォーマルのドレスコードは、基本のかたちからファッション性が加わるとカジュアルになり正礼装→準礼装→略礼装とかわります。しかしその境目が徐々に薄れつつあり、正礼装・準礼装・略礼装の礼装区分が曖昧になっています。

 

ようするに、極端にスカート丈が短いとかカジュアルな素材であるとかでなければ通用するということになります。

 

ミモレ丈カラードレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネート

下画像は、「ブティックコーラン」【9号~15号】微細な光沢が美しい生地で仕立てたフォーマルです。スカート丈9号サイズで75.0㎝です。

 

下画像は、「RIFANNE(リファンネ)/東京ソワール」ナチュラルフレアライトグレードレスセット(ドレス・ボレロ・ネックレス) (M〜L)です(こちらはレンタル商品です)。ドレス丈116.0㎝です

 

下画像は、「Belle current(ベルカレント)/東京イギン」米沢織ジャケット×ネイビードレスセット(ドレス・ジャケット・ネックレス) (M)です(こちらはレンタル商品です)。ドレス丈116.0㎝です

 

黒のミモレ丈ドレス(スカート)とフォーマルジャケットのコーディネート

下画像は、「Yukiko Kimijima(ユキコキミジマ)/東京ソワール」優しい色合いの米沢織ジャケットです。

 

下画像は、「Apploberry(アプロベリー)/東京ソワール」洗える|総プリーツのスカートです(スカート丈9号サイズで76.0㎝です)上画像のジャケットとコーディネートして頂けます。

 

叙勲・褒章の服装はドレスコードにとらわれず「自身をよく見せる服装」を基準に選ぶとよい

これまで、「叙勲・褒章の服装」として一般的に言われている「アフタヌーンドレス」についてさまざまな洋服を紹介いたしました。叙勲や褒章の洋服を選ぶフォーマル売り場のお客さまは、「こんな洋服は着たことが無いから苦手だ」とおっしゃいます。

 

着たことがない洋服だからこそ、過剰に神経質になる方もいらっしゃいます。しかし女性のフォーマルは「装う方の個性を尊重する」傾向が強くなっているため、比較的自由にお召しいただけます。

 

限られた方だけに与えられる、名誉な叙勲・褒章の受章です。ここでお伝えしたご自身をよく見せる洋服で、ハレのお席に臨んでいただければ嬉しいです。

 

大人女性が自分に適したフォーマルウェアを見つけるには、「フォーマルドレス・ワンピ通販サイト」や「レンタルドレス・ワンピ通販サイト」がお勧めです。

 

カジュアルな服装が主流な近年、「フォーマルウェアにお金をかけたくない」という方が増えてきたからです。

 

けれども、フォーマルウェアは、相手の気持ちや周りの人々のことを常に配慮して装うことを求められる洋服です。そのことを理解したうえで、自分に適したフォーマルウェアを探すことが大切です。

 

そこでこのサイトでは、価格以上の価値があるフォーマルウェアを厳選して紹介しています。ぜひあなたらしいフォーマルウェアを見つけてください。